どうもデリ男(@yutakandori)です!
みなさん、岡山県の西粟倉村を知っていますか?
西粟倉村は、岡山県にある人口およそ1,500人の小さな村。
住んでいる人の約3分の1が高齢者で、西粟倉村は林業に力を入れているらしいです。
僕はこの事実を知ったとき、最初に思いました。
仮想通貨やブロックチェーン分かる人いるの?そもそも住んでいる人の約3分の1が高齢者なんでしょ?
そんなふうに誰しも感じてしまうでしょうが、西粟倉村のICOは非常に合理的で面白い取り組みをやろうとしているんです!
今回は、そんな西粟倉村のICOについて知らない人に向けて、わかりやすく解説していきたいと思います。
西粟倉村とは?
まず簡単に、歴史的な背景から説明します。
'90〜'00年代に、「平成の大合併」という、全国の地方自治体が合併するという動きが進んでいました。
岡山県も、たくさんの市区町村が合併するスタイルを採用していましたが、西粟倉村は合併に反対。
そして、冒頭で述べたように西粟倉村の基軸である林業をもってして、西粟倉村を守ろうとしたんですね。
また、西粟倉村は都会から人材を呼ぶために、ローカルベンチャーの支援活動に積極的な地域。
事業立ち上げなどの支援活動をすることで起業家を各地から呼び込み、移住してもらって西粟倉村で雇用を創出することを目的としています。
しかし、現在国から受けている地方創生交付金が、2020年で終了してしまうんですよ。
なので、財源を確保するために有力な手段はないかということで、ICOという方法が検討されたみたいです。
西粟倉村のICOとは?
まず、ICOとは何か知らない人もいると思うので、 そんな方は以下の記事で詳細に説明しているので、参考にしてみてください!
この記事に書いている通り、ICOする理由はいくつか挙げられますが、今回の西粟倉村のICOでの大きな目的は「財源の確保」です。
西粟倉村の民間企業で構成された「西粟倉村トークンエコノミー協会」がNAC (Nishi Awakura Coin) というトークンを発行して、出資を集めます。
その集まった資金を利用して、西粟倉村が積極的に取り組んでいるローカルベンチャーの支援などに充てられます。
NSCトークンに対して出資した人は、
ローカルベンチャーのサービス・商品を購入できる
トークンを持っていることで提供サービスを享受できる
などのメリットが考えられます。
これらが、西粟倉村ICOの一連の流れになります。
なんせ日本初の試みなので、上手くいかないこともたくさんあるでしょうが、僕はこの取り組みはとても素晴らしいことだと考えています。
ぜひ上手くいってほしいし、見守っていきたいですね。
最後に
今回の西粟倉村ICOの挑戦で一番の課題となるのは、政府からの規制だと思っています。
というのも、仮想通貨/ブロックチェーンの技術に対する規制や法律は今のところ不完全で、変な規制を受けてしまう可能性も全然あります。
せっかくローカルから新しいイノベーションが生まれようとしている段階なので、西粟倉村には是非とも走り切ってもらいたいところ!
個人的にICOの風潮に関してはネガティブな見解をもっていますが、西粟倉村コインのように、プロジェクトや中身のしっかりしたトークンは広まってほしいですね。