どうもデリ男(@yutakandori)です!
先日発売された、「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 (NewsPicks Book)」
この本は、(株)コルク 代表取締役社長である、佐渡島 庸平さんの本。
この本を読んでみた率直な感想としては、とりあえず読んでおいた方が良い!!
個人的には、大学時代に「お金2.0」を読んだ時以来の衝撃でした。
【書籍】「お金2.0」に学ぶ新しい経済のルールと生き方について - 仮想通貨と起業、時々フリーランス
佐渡島さんの分かりやすい説明や表現によって、まず読み物として分かりやすいです!
専門用語などがあまり出てこないため、どんな人でも理解できる一冊。
また、ただ分かりやすいだけではなく、「余白の部分」を残した設計になっているのが面白いなと感じました。
「納品主義」から「アップデート主義」へと価値観が変わった現代において、かなり効果的なつくりだと思います。
今回はこの本を紹介したいのですが、ただ紹介しただけだと面白くない。
そこで、自分の起業分野である「仮想通貨」や「コミュニティ」の話と関連づけて紹介してみます!
【起業×仮想通貨】口コミをアップデートするために必要な要素とは? - 仮想通貨と起業、時々フリーランス
コミュニティについて
一言で「コミュニティ」といっても、その捉え方は人によって異なります。
皆さんがパッと思いつくコミュニティと言えば、
- 家族
- 学校
- 会社
あたりが身近な例として想像しやすいでしょう。
しかし、時代の変化とともに、これらのコミュニティというのは形態を変えつつあります。
この本の中でよく使われる表現に、「安全・安心」があります。
これは、コミュニティで人々が活発的になるための第一条件として、「安全・安心」が確立される必要があるということ。
先ほど例に挙げた「家族」については、だいたい確立されていますね。
「学校」も、家族ほどではありませんが、ある程度は確立されています。
しかし、「会社」に関しては、確立されているとは言えません。
多くの会社では、日々新しい人と会ったり、社内や社外との競争において社内で争うことになります。
人間関係や、自分の社会的な位置付けの面では、「安全・安心」とは程遠いコミュニティでしょう。
では、SNSはどうでしょうか?
インターネットは、人と人を繋げます。
しかし、情報の爆発や情報の可視化によって、オープンになりすぎたコミュニティとも言えます。
例えばTwitterにしても、オープンすぎるが故に炎上やdisが目につくようになり、「安全・安心」な場ではなくなりつつあります。
なので、フォロワーが増えた多くのインフルエンサーや著名人の方は、「オンラインサロン」「メルマガ」など、閉じたコミュニティを作るようになってきていますね。
これは仮想通貨界隈にも言えることで、情報によってお金が動く分野というのは、コミュニティの作り方が非常に難しいんです。
例えば、Twitterで影響力のある人が、「○○のコインが今月上がる!!」などと発信すると、それを信じて購入する人の割合が上がってしまいます。
本当にそのコインの価格が暴騰するという現象も頻繁におきています。
これは、仕手グループなど悪いことを企む人にとっては便利な手法で、閉じたコミュニティなら外の人にはバレようがない。
なので、LINE@などに勧誘して価格操作することもあるのです。
仕手(して)とは、人為的に作った相場で短期間に大きな利益を得ることを目的に、公開市場(株式、商品先物、外国為替等)で大量に投機的売買を行う相場操縦の一種
コミュニティは、オープン過ぎれば良い訳でもなく、閉じれば良い訳でもない。
白か黒の世界じゃなくて、間にあるグラデーションのバランスによってコミュニティというのは成り立っていると考えられます。
既存の"強い"仮想通貨コミュニティ
個人的には、日本の仮想通貨コミュニティの中でも一番強いと思うのが、XPのコミュニティです。
DiscordというチャットアプリにXPの日本コミュニティがあるのですが、なぜコミュニティが強いのかについては省略します。
気になる方は、以前書いた僕の記事を参考にしてみてください!
このXP日本コミュニティのように、「オンライン→オフラインで会う」の流れで機能しているコミュニティは、「コミュニティ2.0」を考える上で重要なテーマだと考えています。
おそらく「人生の勝算」に書かれていた、コミュニティづくりに必要な5つのエッセンスが鍵でしょう。
既存のコミュニティで"強い"と言われるものは、この5つが全て機能しています。
しかし、佐渡島さんの本の中で、「②の常連客はそもそもどうやってつくっていたんだっけ?」と書いてありました。
ゼロイチでコミュニティを作る側に立ってみると、常連客は地道な努力からしか生まれないと思います。
Twitterでフォロワーを増やしたり、信頼関係を築いていく方法が個人的には最適解だと思っていて、ある意味「ズルできない仕組み」でしょう。
ビットコインのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)みたいな考え方や仕組みが、コミュニティ2.0においても重要なエッセンスになるんじゃないでしょうか。
【仮想通貨】コンセンサスアルゴリズムをちゃんと理解して投資しよう - 仮想通貨と起業、時々フリーランス
コミュニティ2.0型メディアの可能性
最後に、僕の起業案であり現在進行中の「Crypto Map」と絡めて話してみたいと思います。
この起業案は、「仮想通貨決済店舗とユーザーを結びつけるコミュニティ特化型メディア」です。
簡潔に、何に重きを置いているかと言うと、
- ルールは皆でアップデートしていく、「90%分散型メディア」
- ★の中身(レビュー評価値)の情報は「見える化」する
- チャット内でのtip文化を確立し、コミュニティとして強固なものに
- 体験型、参加型のメディアかつ、ROMでも利用価値が高い→このスキームがリアルな口コミ2.0を生み出す
この事業をやるにあたって、
- プログラミングスキル
- コミュニティ作りのノウハウ
- 仮想通貨関連の専門知識
など、今の時代を生きていく上で勉強になることが多いです。
ちなみに、このビジョンなら「②クローズドな空間での常連客の存在」も、仮想通貨界隈の既存のコミュニティが確立されているため、効率的なアプローチができると思っています。
もしこの記事を読んで、コミュニティについて面白い意見を持っている人がいれば、コメントやTwitter等でメンション飛ばしてくれれば幸いです。