どうもデリ男(@yutakandori)です!
前田裕二さんの「人生の勝算」を読みました。
この本には前田さんご自身の人生観や価値観も強く反映されていて、読み応えのある一冊でした。
その中でも、「コミュニティ」についての話がとても興味深かったですね。
今、僕自身の事業でもコミュニティについて深く取り扱っていて、今後いろんなコンテンツを世に出していく上で、かなり大事な部分になってくると考えています。
重要なのは「モノ消費」ではなく「ヒト消費」
一昔前は、モノに対してお金や時間、労力などを使っていました。
しかし、現代は"モノ"よりも目的の対象が"ヒト"に変わりつつある時代です。
このようにストリートで例えると、今の時代は"完璧な歌"よりも、お客さんと演奏者で"物語を共有する"ことに価値があるんですね。
もちろん、完璧な歌声や演奏も価値が高いコンテンツですが、誰でも出来るわけではないですからね。
現代におけるコンテンツというのは、完璧至上主義ではなく、たとえ未完成なものでも"ヒト"を感じることで受け入れてもらいやすくなるのです。
- インタラクティブ性(双方向性)
- 参加することや体験出来る
などに重きを置くことで、より多くの人に刺さるコンテンツというものを作ることが可能です。
コミュニティ作りに必要な5つのエッセンス
コミュニティを形成するためのエッセンスというのは、大きく分けて5つあるそうです。
言葉だけだと難しいのですが、村を例にして考えてみると理解しやすいと思います。
コミュニティ運営とは、一つの村を作るようなものです。
もし村長やリーダーに頼りがいがなかったり、町に何か課題があったとしても(余白の存在)、ずっと同じ村に住み続ける同士として結束して助け合い(常連客の存在)、同じルールを共有して(共通言語の存在)、同じ敵と戦います(仮想敵・共通目的の存在)。
村という小さなサイズだからこそ、結束が求められるのであって、大都市ではこうはいきません。
今、いきなり国家や大都市を目指すのではなく、まず、永続する「村」を作るという発想が、あらゆるサービス、あらゆるコンテンツを世に出していく上で重要になると思っています。
このように、5つのエッセンスを持っていると、"コミュニティが強い"と言われます。
これを現実社会で表しているビジネスモデルが、「スナック」です!
スナックって、商店街とか田舎の方に多い勝手なイメージですが、確かに外から見ると潰れてそうな店とか結構ありますよね?
スナックの経営モデル的にも潰れにくい仕組みになっているんですが、やはり一番大きな要因として考えられるのは、コミュニティです。
スナックは、先ほど表した5つのエッセンスを全て含んだ経営モデルの代表例なんです!
これは"①余白の存在"の例ですが、ママが酔い潰れたりすると、お客さんが自分でお酒や料理を作って振舞ったり、今日はあまり飲みすぎないようにしよう、と配慮したりするケースもあるらしいんです。
これって、完璧な料理が出てくる高級レストランでは考えられないですね。
コミュニティがしっかり確立されていて、なおかつ信頼関係が成り立っているから可能なんだと思います。
信頼関係で言うと、"⑤共通目的やベクトルを持つ"に関係してくる「横の繋がり」だと分かりやすいでしょう。
これが、スナックが長年経営破綻することなく営業し続けられる理由です。
このモデルは、今後コミュニティビジネスを考えたり、地方創生を考える上でも重要なテーマだと感じます。
最後に
個人的に、コミュニティビジネスで起業する前にこの本を読んでおいて良かったと思いました。
早めに読んで思考を整理させておけば、今後の人生で役立つ時が必ずくるでしょう。
- AI
- ロボット
- ブロックチェーン
の時代が到来した時に、
- 人間はどのようにして生きていけば良いのか
- 何を大切にしていけば良いのか
など、本質を突いた内容を学ぶことができるので、多くの人に読んでもらいたい一冊です。
そして、前田裕二さんの素晴らしい人柄・感性に触れることで、間違いなく虜になってしまうでしょう。