どうもデリ男(@yutakandori)です!
dAppsの一つである DEX(分散型取引所) について知っていますか?
今回はDEXについて説明するんですが、その前にまずは、ブロックチェーンの思想について確認していきましょう。
ブロックチェーン原理主義の一つに、「非中央集権」というキーワードがあります。
中央がないことで、リスクや権力を分散させることが可能になります。
権限を持つ特定の人が存在しない代わりに、基盤システムがそれを担うことになります。
もちろん、歴史が一番長い仮想通貨のビットコイン(BTC)も、特定の中央管理者は存在しません。
しかし、既存の有名な仮想通貨の取引所は、中央集権型で成り立っています。
これだと、先日のコインチェックハッキング事件のような問題が起こってしまう可能性が高いのです。
そこで、最近注目されている DEX について、今回は解説していきます。
いきなり英語で難しそうだなぁ
大丈夫です!図を使いながら分かりやすく説明していくので、一緒に見ていきましょう!
DEXとは?
DEXは Decentralized EXchange の略称で、仮想通貨の取引を所有者間で行うためのプラットフォームです。
仮想通貨初心者が最初に使うのは
- bitFlyer
- coincheck
- zaif
のような取引所ですが、これらの取引所は中央集権型なので、中央がハッキングなどで攻撃された場合には大ダメージを受けてしまいます。
先日のコインチェックから580億円分のNEMが盗まれた事件も、中央集権によって一括管理していたために起きた大事件です。
中央集権取引所のモデル
これに対して、DEXでは分散型で成り立っているため、ハッキングによって多額の資金が一気に流出する事件を防ぐことが可能です。
ただし、秘密鍵や資産を自分で管理することになるので、自己責任の要素は高まります。
それでも、ハッキングなどによって巨額の資産を失うケースは、限りなく低くなるでしょう。
分散型取引所 DEXのモデル
DEXのメリット・デメリット
簡単にですが、DEXのメリットとデメリットを3つずつ挙げると、
メリット
- 口座開設に身分証がいらない
- Mt.GOXや倒産、システムダウンのリスクがない
- 国や政治の圧力を受けない
デメリット
- 出来高が少ない
- 流動性が低い
- (完全に自己責任になる)
です。
メリットの部分は先ほどから述べてきた通り、分散型システムの特権ともいえます。
デメリットに関しては今のところ「出来高が少ない」「流動性が低い」が挙げられますが、これに関しては時間の問題と言われています。
というのも、現段階でDEXを使っている人が少ないから生じている問題なので、利用する人が増えるにつれ、これらの問題は解消されていきます!
(完全に自己責任になる) はどういうことですか?
お!良いところに気づいたね!
「仮想通貨は自己責任」とはよく言われますが、非中央集権になると個人の危機意識や責任が強く求められるようになります。
例えば、クレジットカードを無くしたり不正に利用されれば、発行会社がカードを止めたり、保証をしてくれますよね?
非中央集権システムになるということは、リスク管理してくれる管理者はいないということなので、リスク管理は自分でしっかり行う必要があります。
「誰も中央で管理していない」からこそ革命的である一方、誰も管理していないので完全に自己責任になるわけです。
- セルフGOX(ゴックス)してしまう
- 秘密鍵を忘れてしまう
- 秘密鍵を漏洩を誰かに知られてしまう
こうなると全て自分の責任になってしまい、失った資産は返ってきません。
セルフGOX(ゴックス) が分からない人は以下の記事からどうぞ!
最後に
なので、DEXを利用する際には、きちんと勉強して正しい知識を身につけてから利用してください!
仮想通貨初心者の方は、まずは中央集権取引所を利用してみて、ウォレットに移すことから初めてみましょう。
そしてだんだんと慣れて知識がついてきたら、DEXに切り替えてみることをオススメします。
まずは勉強も大事ですが、実際に触ってみることも大切なので少額で触ってみると良いでしょう!